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まぼろぐ

MHFの狩猟記を中心に、偏った趣味の映画・書籍評やらなんやら。

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秘密の顔を持つ女 

秘密の顔を持つ女〈上〉 (扶桑社ミステリー)秘密の顔を持つ女〈上〉 (扶桑社ミステリー)
(2003/06)
ウィリアム ベイヤー

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購入するも本棚にまぎれて読んでいない、いわゆる「積み本」がけっこうある訳ですが、そんな中の一冊。発見読了。

寡作として知られるウィリアム・ベイヤーの作品はニューヨーク市警フランク・ジャネック警部補ものが知られています。異常な連続殺人犯人を追うタフな刑事の話はよくあるものの、その犯人の心理に近づけば近づくほど、自らも傷ついていってしまう感受性の強い刑事は非常にめずらしく、一連の連作の最後にジャネックがとる行動には衝撃を受けることは間違いありません。
そんな心理描写に長けたベイヤーのノンシリーズは……

内容(「BOOK」データベースより)
犯罪容疑者の似顔絵画家として卓越した技量を持つデヴィッドは、現在マスコミの注目を集めている事件の法廷画を描くために中西部の町カリスタに赴いた。この町は彼の故郷でもあり、久しぶりに訪れたもう一つの動機は、二十六年前に起こった未解決の殺人事件に自分なりの決着をつけることだった。同級生の美貌の母親バーバラと若い男性教師がモーテルで密会中に射殺され、事件後さらに、バーバラの精神分析医だったデヴィッドの父が謎の自殺を遂げたのだった。時を隔てて真実は解明されるのか。

邦題「秘密の顔を持つ女」にあるように、ストーリーは、射殺されたバーバラの生き様が中心といえます。主人公は26年前の事件の関係者をあたり、上流階級のサロンの羨望の的であった彼女が複数の貌を持つ女性であることを明らかにしていく。
美しく上品な女性が、地元のならず者と暴力的なセックスに耽るかと思うと、若い男性教師を誘惑し、その反面、精神科医に自らのトラウマを告白する・・・
当時を知るものの証言や、日記、精神科医とのセッションの記録から、ただのあばずれとは言い切れない彼女の人生の戦いが判明してゆくが、射殺という結末がわかっているだけに深い寂寥感にとらわれます。

私が読んでいて一番に思い浮かべたのはツインピークスのローラ・パーマーですね。
彼女もまた複数の貌を持ち、皆を(視聴者を含め)魅了するが、もはや決して届かない場所にいるという点においても良く似ていると思います。

主人公もまた秀逸。
主人公自身も事件に「ある関わり」を持ち、父を失っているが、目撃者が「見ていたが憶えていない」意識下の記憶まで引き出す技術を駆使して、26年前の事件の真相に近づいていく。

是非続巻を望みたいのですが、公式サイトを見ても新作が出ている様子がないのが残念。




Posted on 2008/11/06 Thu. 04:38 [edit]

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